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一次避難所では
一次避難所はこんなところ
●限られたスペースにたくさんの人が生活するので、自宅と同様の生活はできなくなります。
●物資や食料の配布、トイレの使用、起床・消灯時間など、生活上のきまりが設けられます。

避難所で困らないために
自分の情報を伝える!
●「おねがいカード」などを使って、自分に必要な支援の内容を避難所の係員に積極的に伝え、支援してもらいましょう。

避難所の情報を伝えてもらう!
●避難所のきまりや支援の情報は、日々追加されるので、情報を得づらい障がいのある方は取り残されがちになります。情報をしっかり届けてもらえるように訴えましょう。

物・支援・環境をととのえてもらう!
●必要な支援が受けられない時は、受けることができる避難所や施設に移ることができないかを、相談してみましょう。

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東日本大震災の時、避難所で困ったこととして、次のようなことがありました。
避難所で困ったこと
おにぎりや揚げ物ばかりの食事だった

介助を受けたくても受けられなかった
普通のトイレしかなく不便だった
物資の受け取りに一人では行けなかった
聞こえないことや見えないことで、情報を受け取れなかった
スペースがなく廊下で生活した
いつも飲んでいる薬が手に入らなかった

寒くて眠れなかった

入浴できず衛生保持が難しかった
床に寝るしかなく、褥瘡が悪化した

水の確保に苦労した

まわりの人とトラブルになった
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二次避難所(福祉避難所など)では
二次避難所はこんなところ
●二次避難所は、必要に応じて開設されます。緊急的な二次避難所、ホテルや旅館、公的な施設、福祉避難所などが想定されます。
●入所施設や病院などで、受け入れが可能な場合があります。

二次避難所で困らないために
●自分に合った専門的支援を受けられるように「おねがいカード」などで、支援者に必要な情報を伝えましょう。
●必要な支援が受けられない時は、受けることができる避難所・施設に移ることができないかを、相談してみましょう。
確認しよう!
福祉避難所とはどういう避難所?
●福祉避難所とは、市町村が設置する、要援護者のために特別な配慮がなされた二次的な避難所のことです。
●高齢の方や障がいのある方などは、一般の避難所の生活では、疲労やストレス、持病の悪化などの恐れがあるため、専門職員などの配置や、要援護者に配慮した設備や物品などが配置されています。
●家族も一緒に過ごすことが可能です。
●東日本大震災の時、沿岸地区では社会福祉協議会や、介護保険施設、障がい福祉サービス事業所などに開設され、地区外から応援職員も派遣され、支援にあたりました。